検索エンジンのGoogleを使って特定のキーワードを入力して検索してみると、テキスト表示（青色のリンク）以外の検索結果を見たことがありませんか？
例えば…
- よくある質問（Q&A）がいくつか表示された！
- 画像や動画が、いきなり表示された！
- 商品のレビューや店舗情報といった詳細情報が表示された！
上記のような検索結果の表示は、いづれもリッチリザルトと呼ばれる特別な検索結果になります。
これはGoogleが視覚的な情報をユーザーに提供しているわけですが、あまり知られていない検索結果の1つです。
この記事では、リッチリザルトの種類を画像付で紹介しています。他にも効果や別の検索結果との違いについても解説しています。
特にリッチリザルトという検索結果をはじめて知る方は、基本的な特徴を理解することができます。そして現場での活用方法を理解できるため、是非参考にしてみて下さい。
リッチリザルトとは？
リッチリザルトとは、Googleの検索結果の1つです。通常の検索結果（青色のテキストリンク）よりも視覚的な情報が追加された高度な機能をもつ検索結果になります。
テキストの他に画像や動画、他にレビューや商品価格など、さまざまな視覚的な要素が表示されます。
以前は、リッチスニペットやリッチカードという表記もありましたが、現在はリッチリザルトという表記に統一されるようになりました。
リッチリザルトの種類を画像で確認
リッチリザルトといっても、キーワードの種類によってさまざまな検索結果が表示されます。そして種類を細かく分類すると、30種類以上あります。
FAQ表示（よくある質問）
例えば、検索窓に「サッカー日本代表 日程 放送」と入力して検索してみると？
関連する質問という項目が表示されます。これがリッチリザルトのFAQ表示（よくある質問）になります。
入力したキーワードに関連するFAQが一覧で表示されるため、気になるところをクリックすると回答も同時に調べることができます。
パンくず
例えば、検索窓に「Jリーグ 歴史」と入力して検索してみると？
WebサイトのURLとタイトルの間に、パンくずが表示されます。これが、リッチリザルトのパンくずになります。
タイトルはもちろんですが、このパンくずをクリックするだけでも該当ページに簡単にアクセスすることができます。
サイトリンク
例えば、検索窓に「東京ディズニーランド」と入力して検索してみると？
最上部に東京ディズニーランドの公式サイトが表示されます。さらに、タイトルの下部には「運営カレンダー」や「アトラクション」他に「本日のパーク情報」といったリンクが表示されます。これがリッチリザルトのサイトリンクになります。
このサイトリンクをクリックするだけで、該当ページにアクセスすることができます。
レビュー
例えば、検索窓に「リッツカールトン」と入力して検索してみると？
公式サイトが表示されます。さらにメタディスクリプション（説明欄）の下に、レビュー情報（星の数、評価、件数など）が表示されます。
このリッチリザルトのレビュー表示によって、検索結果から口コミ情報や評判を簡単に判断することができます。
店舗情報
例えば、検索窓に「イオン シネマ港北」と入力して検索してみると？
イオンシネマ港北ニュータウンの映画スケジュールが一覧で表示されます。当日や翌日の「上映タイトル」や「開始時間」、さらに「時間指定」といった項目を選択できます。
おかげで、上映中のスケジュールを簡単に確認できるようになりました。
イベントスケジュール
例えば、検索窓に「ナゴヤドーム イベント」と入力して検索してみると？
バンテリンドームナゴヤのイベントスケジュール（約半月）が一覧で表示されます。「対戦相手」や「開始時間」など表示され、さらに各イベントをクリックすることで、詳細ページを確認できます。
おかげで、当日から今後の予定まで一気に確認できるようになり、とても便利になりました。
画像・動画
例えば、検索窓に「卵料理 人気」と入力して検索してみると？
卵料理に関する画像とタイトルが表示されます。最初は3つのみの画像ですが、さらに別の画像を確認したい場合は「すべて表示」という項目をクリックすると、一覧で画像を表示できるようになります。
リッチリザルトには画像に類似した「ハウツー」というものがありますが、最近は表示されることが少なくなっています。代わりに画像や動画が表示されやすい傾向です。
他にも、レシピ動画が検索結果に表示されます。「動画のタイトル」と「再生時間」、さらに「該当サイト（例：YouTube）も表示されるため、どんな動画の内容かも一発で確認できます。
求人
例えば、検索窓に「USJ 求人」と入力して検索してみると？
ユニバーサルスタジオジャパンの求人情報が一覧で表示されます。「職種」や「雇用形態」、「求人が掲載されているサイト」他にも「掲載時期」などが、求人別に掲載されます。
その結果、現在募集中の職種をGoogleの検索結果から簡単に見つけることができます。
リッチリザルトと強調スニペットとの違い
リッチリザルトと混同しやすいのが、強調スニペットという検索結果です。
この強調スニペットに関しても、リッチリザルトと同じように検索結果に表示されます。しかし、画像や動画、他にレビューや店舗情報といった視覚的な情報に関しては、一切表示されません。
テキストのみの表示であり、キーワードに対して回答を短文形式で表示されます。
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リッチリザルトの効果
リッチリザルトに関しては、直接的にSEO効果はないものの、間接的に考えた場合SEO効果が期待できると言われています。これはユーザーに視覚的な情報を与えるため、クリック率の上昇、結果的にアクセスの流入を見込めます。
また、リッチリザルトはタグ付けされた構造化データをGoogleのクローラーが読み取らせることで、検索結果に表示できるようになります。このような特別な設定をすることで、他のWebサイトよりも理解されやすい効果もあります。
リッチリザルトを表示するために必要な現場での対応
Googleにリッチリザルトを表示してもらうためには、事前に設定を行わないといけません。
現場で最低限必要な対応に関しては、下記の2点になります。
- 構造化データのマークアップ設定
- リッチリザルトテストを確認
構造化データのマークアップ設定
リッチリザルトを表示するには、まずはGoogleのクローラーにタグ付けされた構造化データを読み取らせる必要があります。
この構造化データは、HTML形式で表示されているWebサイトのデータをタグ付けしたものになります。このタグ付けされたデータをGoogleのクローラーに正しく認識してもらえるか？ここが鍵となりまます。
その際に使用する規格が、JSON-LD、Microdata、RDFa Lite・JSON-LDの3種類になります。
【参考】Google検索セントラル 構造化データマークアップ
リッチリザルトテストを確認
構造化データの設定が完了したら、正しく表示されているか？次に、リッチリザルトのテストを行います。
次にリッチリザルトに表示したいページURLを入力したら、「URLをテスト」ボタンをクリックします。
チェックが完了すると、検証結果が表示されます。
「有効なアイテムは Google 検索のリッチリザルトの対象です。」と表示されればOK！構造化データが正しくマークアップされています。
もし「無効なアイテムはGoogle検索のリッチリザルトの対象外です。」といったエラーが表示される場合は、何か記述が間違っている可能性があります。HTML表示で確認できるため、随時修正を行ってみて下さい。
検証結果に合格しても、リッチリザルトに必ず表示されるわけではありません（100％の保証はありません）
まとめ
リッチリザルトはGoogleの検索結果の1つになります。最大の特徴としては、視覚的な情報を検索結果として表示すること。
例えば、パンくず、サイトリンクといったリンク系の種類から、画像や動画といったメディア系、他にFAQやイベントスケジュール、求人などキーワードに関連する多彩な情報を、ユーザーは確認できます。
リッチリザルトに表示された内容は、ユーザーにとっても目に留まりやすいです。その結果クリック率の上昇やアクセス流入を見込むことができます。そのため、間接的にSEO効果も期待できます。
また、リッチリザルトはGoogleのクローラーが構造化データを読み取ることで、表示することができます。事前にマークアップ設定やテストを行い対策が必要です。必要な方は、現場で対応しておくと良いと思います。
