ブログやアフィリエイトサイトを運営していると、パクリコンテンツの被害に遭遇することがあります。
特にはじめて被害に遭う方は、以下のような悩みや問題があって困ってしまうのではないでしょうか?
- パクリコンテンツを削除してもらいたい
- パクリブログの連絡先が分からない
- 今からでもできるパクリ対策を知りたい
パクリコンテンツは、100%相手(パクリ人)が悪いです!自分が苦労して作成したコンテンツを相手はコピペという簡単な方法で、あたかも自分が作成したようにWeb上で公開しています。これは、悪質極まりないです。
この記事では、パクリ被害の体験談をもとにパクリ対策や撃退方法も解説しています。
特に相手(パクリ人)の連絡先が分からず困っていた方は、諦めてないで下さい。ツールを活用すれば相手を特定できて、必ず連絡を取ることができます。
【体験談】中古ドメインで作成したブログがパクられた!
左は中古ドメインで作成した自分のブログです。右はパクリ人のブログ画面になります。
トップページを比較するとこの通り!コンテンツはもちろんヘッダーやサイドバナーなどもすべてパクっています。他にもカテゴリーやマネタイズの広告(GoogleアドセンスやASPの広告)も丸パクリ!
サイトマップも確認してみると、投稿ページだけでなく固定ページまでもすべてパクっていました。オリジナル記事は1つもありません。
さらに運営者情報を確認してみると、個人情報などのプロフィールもすべてコピペして丸パクリ!ここまでくると悪質極まりないです。
アドセンス合格するために苦労して作成したブログが赤の他人にコピペされ、しかも個人情報も使われるなんて許せません!次第に怒りが沸き上がってきました。
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ブログ記事を丸パクリされた原因(可能性?)
今回、ブログ記事をパクられた原因について冷静に考えてみました。すると、2つの可能性が浮上します。
- Googleのキャッシュや過去のドメイン履歴からブログを作成
- セキュリティ侵入(FTPからデータを盗難)
Googleのキャッシュや過去のドメイン履歴からブログを作成?
このブログはもともと中古ドメインで運用していましたが、ある時サイト売買でURLなどを公開していた時期がありました。その時にパクリ人はコンテンツを入手した可能性があります。
そこで利用していたサーバー(ラッコサーバー)にお問い合わせすると、以下のような回答がありました。
ラッコサーバーの添付ファイルを確認しましたが不審なIPアドレスも記載されていませんでした。
ラッコサーバーに不正侵入されていないため、Wayback MachineやGoogleのキャッシュを利用してデータを取得(すべてのページをコピペ)した可能性が高いです。
セキュリティの不正侵入でFTPからデータを盗まれた?
パクられたブログは、ラッコサーバー以外にもヘテムルでも運用していた時期がありました。もしかしたらヘテムルのFTPからデータを盗まれたのでは!?と1つ思いました。
ヘテムルにもお問い合わせしましたが、不正侵入の時期が不明であったため、今回は詳細な調査を行ってもらえませんでした。
パクリブログを撃退した方法
ここからは、実際に行った撃退方法について解説します。パクリブログに対して、大きく3つの手順に沿って対処を行っていきました。
- Whois検索からドメイン所有者を特定
- ドメイン所有者に直接連絡(削除依頼)
- Googleに著作権侵害を連絡
Whois検索からドメイン所有者を特定
まずはパクリブログに直接連絡する必要があります。しかし、このパクリブログには電話番号は記載しておらず、さらにお問い合わせページがあってもメールが機能していません。(メールが未達になる!)
そこでドメイン所有者の情報を調べるために、JPRSのWhois検索サービスを活用しました。
このサービスは検索窓にドメイン情報を入力すると、ネームサーバーといったドメイン情報や電話番号といった公開連絡窓口を確認できます。
次に記載されていた情報(会社名や電話番号など)をもとに、コーポレートサイトもしくは個人サイトにアクセスします。そうすればパクリサイトにお問い合わせフォームが無くても、直接ドメイン所有者と連絡を取ることができます。
ドメイン所有者に直接連絡(削除依頼)
パクリブログ(ドメイン所有者)の連絡先が判明したため、削除依頼のメールを行いました。
すると、パクリブログ(ドメイン所有者)からメールで回答がありました。
どうやらメールを送った相手はドメイン管理会社であり、パクリブログ(ドメイン所有者)は顧客ということが判明しました。しかも、削除依頼に応じてくれたということ。
「メールを無視される」もしくは「相手と揉める」ことを予想していましたが、あっさりと問題が解決しました。
この通り、「ERROR!」という表示になっていました。とりあえす、個人情報を含めコンテンツを削除してもらえたため、ひと安心です。
Googleに著作権侵害を連絡
最後に、Googleの著作権侵害サービスにも連絡を入れておきました。
このサービスは、自分のコンテンツが他人のWebサイトに記載されるといった被害(著作権侵害)があると、Googleが調査し著作権が認められると他人のWebサイトのインデックスを削除してもらえます。
アクセスを行うと以下の項目があるため、それぞれ入力して下さい。
- 名前(名)(名前を入力)※日本語でも英字でもOK
- 名前(姓)(苗字を入力)※日本語でも英字でもOK
- 会社名(個人は無記入でもOK)
- ご自身が代理を務める著作権所有者(本人と記入)
- メールアドレス(自分のメールアドレスを入力)
- 国/地域を選択(日本を選択)
- 著作権対象物(いいえを選択)
- 著作権対象物を特定する情報とその著作物の説明(パクられている理由やURL(ドメイン)を記入する)
自分が運営している(いた)WEBサイトから複数のコンテンツや個人情報をコピーされ公開されています。
著作権侵害による削除要請します。著作権侵害を行っているサイトは、〇〇(ドメイン名を記載)です。
- 当該著作物が許可を受けて掲載されている場所(パクられている自分のコンテンツURLを入力)
- 権利を侵害している著作物の場所(パクリ人のコンテンツのURLを入力)
- 宣誓供述書(チェックボックス3ヶ所にレ点を入れる)
- 署名(署名日と自分の名前を入力する)
reCAPTCHAの「私はロボットではありません」にレ点を入れたら、最後に「送信」をクリックすれば、手続きが完了です。
著作権侵害が認められれば、後日Googleのインデックスを削除してもらえます。
【セキュリティの不正侵入の場合】警察に相談も必要
セキュリティの不正侵入や個人情報が他人のWebサイトに公開されている場合は、警察機関に連絡して相談することも視野に入れる必要があります。
自分は警察に相談しませんでしたが、GMOペパボには専門機関(法務担当者宛)があります。
ロリポップやヘテムルといったレンタルサーバーを利用している場合は、相談してみると良いと思います。
【ブログ記事】パクリを防止する4つの対策
苦労して作成したブログ記事のコンテンツを、他人にパクらせたいためにも自己対策を行うことは大事です。
対策といっても「無断転載お断り」や「コピーライトの記載」、他にも「Googleのインデックスを早める」といった方法がありますが、どれも根本的な問題(コピペを防止)を解決していません。
相手は非常識で悪質です。こちらも徹底的に対策をして、Webサイトを守る必要があります。
- コピー防止プラグインを活用する
- 画像にウォーターマークを記載する
- IPアドレス(パクリ先)の制限を行う
- 画像の直リンクを防止する
コピー防止プラグインを活用する
WordPressには、「WP-CopyProtect」といったコピペを防止するプラグインがあります。これはWebサイト全体を保護してくれるため、右クリックからのコピペに対応しています。文章はもちろん画像といったコンテンツも防止できます。
ただし、あくまでも右クリックによるコピペ防止です。知識がある人はキャプチャツールを活用して対抗もできるため、完全にコピペ防止にはなりません。
また、コピペ防止プラグインはユーザーの利便性を損なう可能性もあるため、賛否両論といえます。ツールを活用するかは、よく判断してからインストールすると良いと思います。
画像にウォーターマーク(透かし)を入れる
画像にウォーターマーク(透かし)を入れておけば、例え画像をダウンロードされたとしても、自分が作成したウォーターマークが記載されているため、簡単に転用される可能性は低いです。
ウォーターマークの作成は、PhotoScape XやCanvaといった無料の画像編集ツールを利用すれば、WordPress初心者でも簡単に作成できます。
IPアドレス(パクリ人)の制限を行う
相手(パクリ人)のIPアドレスが分かっているのであれば、自分のWebサイトにアクセスできないようにする方法もあります。
専門コードの知識が必要ですが、「.htaccessに記載」すればアクセス制限ができます。
画像の直リンクを防止する
画像をダウンロードしなくて直リンクしている場合も、「.htaccessに記載」すればアクセス制限ができます。
こちらも専門コードの知識が必要ですが、効果的な対策の1つになります。
まとめ
自分のコンテンツが他人にパクられてしまったら、まずは相手(パクリ人)の連絡先を探してみて下さい。通常であればお問い合わせページもしくは運営者情報ページに記載されています。
もし記載されていない場合は、Whois検索サービスを活用してドメイン所有者の連絡先を調べてみて下さい。連絡先が判明すれば、メールもしくは電話で削除依頼を行います。
さらに、Googleの著作権侵害サービスに連絡すれば相手(パクリ人)のインデックスも削除してもらえます。他にも、以下の4つのコピペ防止対策も効果的です。
このように、事前対策と事後対策を行ってコピペからあなたのWebサイトを守ってみて下さい。
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