被リンクチェックツールは自社WebサイトのSEO対策、特に外部対策の1つとして有効なツールになります。
でも、現場では以下のような問題や悩みを抱えていないでしょうか?
- そもそも被リンクツールって何?
- 無料と有料あるけれど、違いが分からない
- 本格的に被リンクを分析したいけど、どのツールを選択したらよいか分からない
被リンクチェックツールといっても、主に無料と有料ツールに分類されます。それにツールごとに機能が異なり、被リンク状況のデータ(数や質、スコアなど)も違います。
この記事では、数ある被リンクチェックツールのなかから現場でも活用できるツールを厳選して紹介しています。
他にも低品質な被リンク(スパム被リンクやペナルティのドメイン)を獲得してしまった時の対策も解説しています。現場でも活用できるSEO対策であるため、是非参考にしてみて下さい。

良質な被リンクがSEO対策で必要な理由
GoogleやYahoo!といった検索エンジンで検索上位にランクインするためには、自社WebサイトのSEO対策が必要です。一般的にSEO対策といってもさまざまな手法がありますが、「ドメインオーソリティ」や「価値のあるコンテンツ」はもちろん外部対策として被リンクの獲得が必要になります。
被リンクの獲得といっても、自作自演や被リンク業者から購入するといった時代遅れの手法ではありません。(むしろ今はペナルティの対象)それに数だけを集めるものでもありません。被リンクの質が何よりも重要視されています。
評価の高いWebサイトからの被リンクを獲得することが有効です。そのためには有益なコンテンツを作成して、ユーザーに満足されるようなWebサイトを全体に構築する必要があります。

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被リンクチェックツールで分かること
被リンクチェックツールでは、対象のドメイン(URL)を入力することで、自社Webサイトだけでなく競合サイトの検索上位ページの被リンク状況も確認できます。そして主に3つの内容が判明します。
- 検索上位ページの被リンク数が判明
- 良質な被リンクを集めているページが判明
- 低品質な被リンク(スパム被リンクなど)が判明

検索上位ページの被リンク数が判明
無料有料問わず被リンクチェックツールを活用すると、検索上位ページの被リンク状況が判明します。被リンク数はもちろんですが、被リンクの質も判明します。
特に公式サイトや政府(国際組織も含む)・教育機関(大学も含む)などの信頼性の高いドメインや各種SNS(Facebook、 Instagram、Twitter)やはてなブックマークといったWeb上のブックマーク、他にもYahoo!知恵袋といったQ&Aからの被リンクは質が高いと言われています。

良質な被リンクを集めているページが判明
被リンクチェックツールを活用すると、被リンクを集めているページの傾向も判明します。例えば、自社Webサイトの解説ページが評価されると、他社のWebサイトで引用されます。データの参照先としてアンカーテキストURLを掲載されて被リンクを獲得できます。
他にも商品やサービスなどが顧客に共感されると、ブログや各種SNS(Facebook、Instagram、Twitterなど)で紹介されます。特にSNSは絶大です。一度バズると知名度が拡大します。そして2次・3次的にユーザーから被リンクを獲得できます。
良質な被リンクを集めているページを分析することで、「価値のあるコンテンツ」の傾向がみえてきます。
今後のコンテンツ(記事)作成はもちろんですが、Webマーケティングとして自社の商品やサービスにも活用できます。

低品質な被リンク(スパム被リンクなど)が判明
被リンクには良質な被リンクもあれば、反対に低品質な被リンクもあります。被リンクチェックツールでは、悪質なスパム被リンクやペナルティを受けた独自ドメイン、他にもリンク切れやnofollowといったドメインも判明します。
特に悪質な海外のスパムサイトやペナルティを受けたドメインは、ページランクが低いです。低品質な被リンクを大量に獲得してしまうと、自社Webサイトに影響しかねません。運営者は対策を行う必要があります。

Googleサーチコンソール(否認チェックツール)の使い方はこちら
【被リンクチェックツール】無料と有料の違い
被リンクチェックツールといっても、無料と有料があります。
基本的に、無料の被リンクチェックツールでは被リンクの数やリンク元のURL、アンカーテキストといった簡易的なデータを取得できます。短時間にリサーチしたいURLをチェックする時には有効なツールです。
一方で有料の被リンクチェックツールでは、簡易的なデータはもちろん被リンクの推移やドメインランク、スパムスコアといった詳細なデータを取得できます。他にもツール独自の機能もあります。本格的に被リンクを分析したい時には有効なツールになります。

【無料】被リンクチェックツール6選
ここでは無料の被リンクチェックツールを6種類紹介します。
- Googleサーチコンソール
- hanasakigani.jp
- Bing Webmaster Tools
- Online Broken Backlink Checker
- 被リンクチェックツール(LYNX)
- Open Link Profiler
以前まで被リンク機能があったSEOチェキやSEOTOOLS(SEOツールズ)、Backlinktestといったツールは除外しています。

Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは、Google社が提供する無料の解析ツールです。王道ツールとしても知られ、自社のWebサイトに解析コードを貼り付けることで、Webサイトに訪れたユーザーのキーワードや検索結果、他に被リンク状況のデータを解析できます。
被リンク状況はメニューの「リンク」をクリックすると、外部リンクが一覧で表示されます。外部リンクはリンク元のサイトURLや数、他にもアンカーテキストも確認できます。ただし、リンク元のドメインパワーなどの詳細なデータは表示されないため、どちらかというと簡易的な分析になります。
他にも内部リンクも一覧で表示されます。内部リンクが不足しているページも判明するため、自社WebサイトのSEO対策にも活用できます。
外部リンクと内部リンクのデータは、CSVで保存できます。自分のパソコン(PC)などにダウンロード(エクスポート)して、オフラインでも分析することも可能です。

hanasakigani.jp
hanasakigani.jpは、株式会社ディーボが提供する無料の被リンクチェックツールです。簡易的なツールですが、2つの機能「マイサイト被リンクチェック」「競合サイト被リンクチェック」を利用できます。
「マイサイト被リンクチェック」は、自社Webサイトの被リンク状況を確認できます。被リンク数(ドメイン数)や被リンクがされているページタイトルとURL、他にアンカーテキスト、nf(nofollowリンク)、OBL数(アウトバウンドリンク数)が判明します。
「競合サイト被リンクチェック」は、自社Webサイトと競合サイトの被リンク数(ドメイン数)やドメイン年齢が一覧で、最大10件表示されて比較できます。
どちらも、検索窓にリサーチしたいURLを入力してチェックボタンをクリックするだけでOK!1分以内に被リンク状況が一覧で表示されます。(競合サイト被リンクチェックではキーワードも入力します)

Bing Webmaster Tools
Bing Webmaster Toolsは、検索エンジン(Bing)のサイトパフォーマンスのデータを確認できるツールです。SEO機能のなかにはキーワードの検索ボリュームや被リンク(バックリンク)を分析できます。
メニューから「SEO」→「バックリンク」という順にクリックすると、ドメイン、ページ、アンカーテキスト毎に被リンク状況が表示されます。他にも比較したいWebサイトのURLを追加することで、自社Webサイトと競合他社サイトの被リンクも比較できます。

Online Broken Backlink Checker
Online Broken Backlink Checkerは、Small SEO Toolsが提供する無料の被リンクチェックツールです。このツールは、リンク切れチェックに重点を置いたツールであるため、他社のような純粋な被リンクチェックツールではありません。
どちらかというと、正常なURLとリンク切れのURLの識別をしたい時に利用します。
ページ内に検索窓があるため、リサーチしたURL(リンク切れの疑いがあるURL)を入力しボタンをクリックして分析します。すると、入力したURLページのドメイン評価、参照URL数、バックリンク数、参照ドメイン数、IPの参照なといったデータを確認できます。

Online Broken Backlink Checkerははこちら
被リンクチェックツール(LYNX)
被リンクチェックツール(LYNX)は、リンクス・アンド・カンパニー・ジャパン合同会社が提供する被リンクツールです。リンク元URLやページタイトル、アンカーテキスト、他にMozのDAやPAのスコアも確認できます。
検索窓にリサーチしたいURLを入力して、ボタン(分析)をクリックするとデータ一が覧で表示されます。上から順に良質な被リンクが表示され、下にいくほどリンク切れやスパムリンクなども確認できます。

Open Link Profiler
Open Link Profilerは、簡易的な被リンクチェックツールです。英語表示であるため、Googleなどの翻訳機能を活用して日本語に変換する必要があります。
リサーチしたいWebサイトのドメインのみ(https、httpまたはwwwを含めない)を入力して、ボタンをクリックすると被リンクデータが表示されます。
被リンク数、参照ドメイン、参照ページ、バックリンクの種類、BackLink 属性、、ドメインの種類などは数値やグラフで表示されているため、データの区別がしやすいです。
他にもリンク元URLがバックリンクランクとともに一覧で表示されます。低品質な被リンクを判別しやすいため、スコアを参考に対策も可能です。

【有料】被リンクチェックツール5選
ここでは有料の被リンクチェックツールを5種類紹介します。
- Moz Pro
- Majestic
- Ahrefs
- Ubersuggest
- COMPASS

Moz Pro
Moz Proは、SEO会社のMOZが提供している被リンクチェックツールです。世界で最も有名なツールの1つであり、被リンクチェックツールといったMoz Pro!と言われるほど、企業から個人(ブロガーやアフィリエイターなど)に愛用されている王道ツールになります。
被リンクを分析するには、Link Explorer機能を活用します。被リンク数やリンク元URLといった指標はもちろんですが、被リンクの推移やスパムスコアといった独自スコアも算出されるため、低品質な被リンクも一発で判明します。
他にも内部対策を分析できるCampaign機能を活用すると、Webサイトの内部リンク状況も判明します。外部対策と内部対策のいづれも可能であり、SEO対策の分析でとても有効なツールです。
- スタンダートプラン(月額99$)
- ミディアムプラン(月額179$)
- ラージプラン(月額299$)
- プレミアムプラン(月額599$)

Majestic
Majesticは、SEO会社のMajesticが提供している被リンクチェックツールです。Moz Proと並ぶ王道のツールであり、自社WebサイトのURLはもちろん競合他社のURLだけでなく、相互リンクも分析できます。
被リンクの数やリンク元のURLやアンカーテキストはもちろん、独自スコアも判明します。独自スコアに関しては、トラストフローとサイテーションフローという指標を活用し、スコアが高いほどSEOに有効です。
またMajesticでは、最新データと過去5年分のデータを保持しています。被リンクの推移によってリンク切れの被リンクも判明するため、データ分析もしやすいです。
- ライトプラン(月額49$)
- プロプラン(月額99$)
- APIプラン(月額399$)

Ahrefs
Ahrefs(エイチレフス)はクラウド型の多機能SEO分析ツールです。被リンク分析以外にも、キーワード分析、コンテンツ分析ができます。SEO会社やコンサルティング会社をはじめ個人(アフィリエイトやアドセンス、ブロガーなど)でも多くの方が活用しています。
分析したいURLの被リンク数やリンク元URL、アンカーテキストといった基本情報や被リンク数の推移やグラフ表示、他にも被リンクアラート機能といった便利な機能を活用することで、毎日の被リンク状況が判明します。
また、被リンク数とSNSなどの関係性を分析できます。良質な被リンクを集めているページの傾向も分析しやすいため、コンテンツ対策にも役立ちます。
- ライトプラン(月額12500円)
- スタンダートプラン(月額25000円)
- アドバンスドプラン(月額50000円)
- エンタープライズプラン(月額125000円)

Ubersuggest
Ubersuggestはクラウド型の多機能SEOチェックツールです。主にキーワード調査とドメイン調査ができます。そのなかの被リンクチェックツールを活用することで、自社Webサイトや競合他社のWebサイトの被リンク状況を確認できます。
被リンク数やリンク元URL、アンカーテキストといった基本情報やドメインスコアや被リンクの推移(グラフ表示)、他にもスパムスコア(%)が表示されるため、低品質な被リンクを区別しやすいです。
他社の有料被リンクツールと比較すると料金が安いため、個人ブロガーやアフィリエイターにとっても手が出しやすいです。
- パーソナルプラン(月額2999円)
- ビジネスプラン(月額4999円)
- エンタープライズ(月額9999円)

COMPASS
COMPASSはインストール型の多機能チェックツールであり、キーワード選定、順位チェック、URL解析といった3つの機能を搭載しています。どちらかというと個人(アフィリエイターなど)向けのツールですが、料金がサブスクではなく買取型であるため、ありがたいです。
被リンクチェックはURL解析機能を活用します。分析したいURLを入力して分析を開始すると、自動的にデータを抽出します。被リンク数やページオーソリティー、ドメインオーソリティーといったスコアだけでなく、MozのAPIと連携することでMozスコアも判明します。
COMPASSは、どちらかというとキーワード選定や順位チェックといった機能に重点を置かれています。URL解析は簡易的な機能になっているため、被リンクチェックも数値のみになります。
- 買取型(7980円)※税抜き

【スパム被リンク対策】リンク否認ツールの活用方法
Googleサーチコンソールの「リンク否認チェックツール」を活用すれば、スパム被リンクといった低品質な被リンクを否認できます。

まずは、以下のボタンをクリックアクセスしてみて下さい。
次に「プロパティの選択」から被リンクを受けてしまったサイト(URL)を選択します。

否認したい被リンク元のURL(スパム被リンクなど)をメモ帳などのテキストファイルに記載します。1つのURLを記載したら1行改行します。すべて記入したら、文字コードを「UTF-8」または「7-bit ASCII」で保存します。

「否認リストをアップロード」をクリックして、さきほど作成したテキストファイル(否認リスト)をアップロードして下さい。
正常に送信が完了すると、「〇ドメインと●●URL」が否認されています」と表示されます。

まとめ
被リンクチェックツールは、SEO対策(外部対策)を分析をするうえで無くてはならないツールです。無料と有料がありますが、被リンク数や質(スパム被リンクやペナルティを受けているドメインなど)を分析できるだけでなく、良質な被リンクを集めているページの傾向も判明します。
特に低品質な被リンクを獲得している場合は、Googleサーチコンソールのリンク否認チェックツールを活用することも1つの手段です。SEO効果の補償はありませんが、外部対策として活用できます。
利用する被リンクチェックツールに関しては、何を分析するのか?指標を明確にして下さい。指標を分析できる機能が搭載した最適なツールを選択することで、自社Webサイトだけでなく競合他社の分析にも大いに役立ちます。是非、現場で試してみて下さい。